コラム

SESを依頼する時の単価相場は?SESのメリット・デメリット、交渉の仕方など

2021年02月28日
料金・費用

SES(System Engineering Service)は、社内でSEを確保するためのノウハウがない場合やスポットでの人員を確保したい場合に非常に効果的です。

しかし、その費用やパフォーマンス度合いに懸念を抱く企業も多いのではないでしょうか。

本記事では、SESを依頼する際の単価相場やSESのメリット・デメリット、交渉の仕方などについて解説します。

SESの月単価相場

SESは、クライアントからの要望に対し、企業で雇用しているエンジニアをクライアント企業に常駐させて、技術を提供するサービスです。

エンジニア人材そのものが提供サービスとなるため、その人材によってスキルや月単価の相場が異なります。

初級SE

初級SEのスキルレベルとしては「簡単なシステムの設計や仕様の考案や開発ができる」または「上位エンジニアの指示の下で、設計や仕様の考案、開発ができる」と考えるとよいでしょう。

株式会社ワンズマインドが出しているデータによると、初級SEのSES月単価相場としては80万~100万円(※1)のようです。

このため、設計がなくプログラムの作成業務のみならPG(プログラマー)を選んだ方が単価を抑えることができます。

社内や他のメンバーにリーダーになれる人材がいる場合や、主にシステムの運用・保守がメインの場合に使うケースが多いです。

中級SE

中級のSEは「中規模システムの仕様や設計を考えることができ、独力で開発業務に取り組める」レベルだと考えてください。

得意分野はエンジニアによって異なりますが、一人前のエンジニアとして責任ある仕事が期待できます。

同じく株式会社ワンズマインドが出しているデータを参考にすると、中級SEのSES月単価相場は100~120万円(※1)ほどです。

システム開発において重要な戦力となりますが、既存システムの運用というレベルであると少々コストが高いかもしれません。

さまざまな仕事に対応できるため、需要も高いです。

上級SE

上級のSEは「大規模あるいは複雑なシステムの使用や設計を考えることができ、チームやプロジェクトをまとめることができる」レベルと考えるとよいでしょう。

開発プロジェクトのリーダーあるいはエースとしての活躍が期待できるほか、周囲のメンバーに対するノウハウや経験の共有も期待できます。

こちらも同じく株式会社ワンズマインドが出しているデータをもとにすると、上級SEのSES月額単価相場は120~200万円ほどになります。

単価は高いですが、重要な仕事を任せることができるため安心です。

多くの人員を必要とするプロジェクトや、厳しい要件が求められるシステムの開発で力を発揮してくれるでしょう。

※参考:株式会社ワンズマインド SES料金相場

SESの単価が決まる基準

こうしたSESの単価は、エンジニア個人のスキルレベル以外の要因によっても左右されます。

スキルは完全な把握が難しいため、以下のような基準で単価を考えることも可能です。

経験年数

SESのスキルは、得意とする技術分野が変わると比較が難しくなります。

そのため、エンジニアのレベルを把握するために利用されるのが経験年数です。

一般的にエンジニアは経験年数が長いほど多くの現場を経験し、スキルアップのための資格取得なども数多く行っているため、経験年数とスキルレベルには相関がある場合もあります。

そのため、経験年数からSEのランク分けを行うこともあります。

たとえば、初級は3年あるいは5年程度までのエンジニア経験者、5~10年程度の経験者なら中級、10年以上の経験があれば上級、という分け方をする場合もあります。

会社の規模

SESの単価は会社によっても異なります。

案件の難易度や期待売上ではなく、エンジニアの給与を考えて決定されているのがその理由です。

厚生労働省の調査によると、企業の労働分配率(付加価値に占める人件費の割合)は資本金10億以上だと約60%ですが、資本金1億未満の場合は約80%になります。

これは付加価値1000万円の仕事に対し、資本金10億円の企業ではエンジニアの人件費が600万円程度必要ですが、資本金8000万円の企業ではエンジニアの人件費が800万円程必要になるということです。

つまり、会社の規模が小さい(資本金が少ない)ほど、高い人件費がSESの単価に反映されて高コストになるため、SESは大企業に依頼した方が有利な傾向があります。

※参考:厚生労働省 資本金規模別にみた労働分配率の推移

SESを利用する場合

SESを利用する場合

SESを利用する場合には、どのようなメリット・デメリットがあるのかをよく把握して利用することが大切です。

主なメリット・デメリットは以下の通りです。

SESを利用するメリット

人材を採用するためには、ある程度の時間が必要です。

しかしSESでは、すでにエンジニアが待機している状態ですので、条件の交渉がまとまれば、すぐにエンジニアを業務に活用することができます。

大きな開発案件が出てきた時や、事故や病気、離職などで人員が不足している場合には、速やかな増員が求められるためSESは非常に便利です。

そして、エンジニアが不足している昨今、経験のある高レベルなエンジニアを採用することは非常に難しくなっています。

採用にあたっては、待遇に加えて企業規模や業務内容、知名度なども大きく影響するため、中小の企業になるほど難しい傾向にあるようです。

SESであれば、条件さえまとまれば案件として引き受けてもらうことができるため、上級のエンジニアの確保もさほど難しくないでしょう。

SESのデメリット

しかし、SESにもデメリットがあります。

大きなデメリットは、「期間契約」という点で、プロジェクトが完了しないまま契約が終わってしまうケースも少なくないということです。

延長できる場合も多いですが、それは確実ではなく、また、同じメンバーをアサインできるとも限りません。

企業のプロジェクト管理能力に不安がある場合は、バッファ(猶予)を作って長期間の契約にすることも多く、コストが高くなる傾向にあります。

また、SESは派遣とは異なり、基本的に現場での指示命令系統は雇用元の会社にあります。

そのため、利用している企業の管理者がエンジニアに業務依頼をしても、雇用元のSES会社からNGが出た場合には、業務を行ってもらうことができません。

案件ごとにエンジニアが変わるのもSESのデメリットとしてあげられる点で、希望したエンジニアを提供してもらえないケースもあります。

そのため、案件ごとに関係構築をやり直す必要が生じ、業務のスタートがスムーズに切れないこともあります。

SES契約の流れ

SESを契約する場合はどのような流れで行われているのでしょうか。

以下では、一般的な流れと注意するべきポイントについて解説します。

企業へ問い合わせ

SESを行っている企業に、電話またはメールで要望を伝えます。

Webサイトなどで事前に確認をして、対応してくれる業務や価格などについてイメージを持っておくとよいでしょう。

問い合わせを行うと、担当者との相談スケジュールを決めてもらえます。

ヒアリング

企業の担当者と直接会う、またはオンラインにて、案件についての細かな相談を行います。

ヒアリングで聞かれるのは、どのような業務で、どのようなスキルが必要で、どの程度の期間を想定しているのか、エンジニアは何人必要か、などです。

人事担当者にIT系の知識がない場合には、現場のエンジニアにできるだけ同席してもらい、現場の状況や必要なスキル要件などを明確に伝えられるとよいでしょう。

契約の締結

ヒアリングをもとに、SES企業からエンジニアや価格についての提案が行われます。

提案内容に問題がなければ契約となりますが、契約内容に従ってエンジニアは活動することになるため、しっかり確認しましょう。

特に契約期間や勤務時間や指揮命令権の所在、依頼可能な業務などは詳しく確認し、明確でない部分はしっかり確認しておくことが大切です。

契約の延長が必要になった場合に、同じメンバーのアサインが可能かも確認しておくとよいでしょう。

業務開始

エンジニアが社内に派遣され、業務を開始します。

受け入れにあたり、管理上の責任者や入退室ルール、デスクなどの作業場所、社内で利用可能な設備、必要な研修などは事前に定めておきましょう。

社内用のグループウェアなどを使ってもらう場合は、アカウントのアクセス権に十分注意し、業務上最低限の機能だけを提供するようにしてください。

SESとフリーランスエンジニア、どちらを活用するのがいいのか?

外部人材を活用する場合には、フリーランスエンジニアを活用するという方法もあります。

SESとフリーランスエンジニアとでは、どちらを活用するのがよいのでしょうか。

フリーランスエンジニアを活用するメリット

フリーランスエンジニアを活用するメリットのひとつは、SESと同様にスポットで依頼を行うことができることです。

短期間での契約が可能であるだけでなく、「特定のプログラムのコーディング」「結合テストの実施」など具体的な業務だけに絞り込んだ依頼もできます。

そのため、SESの契約期間中に終了できなかった分の対応や、突発的な人員増のニーズなどにも対応可能です。

また、SESと比較してフリーランスエンジニアと直接契約をした場合、コストが安くなる傾向にあることもメリットです。

フリーランスエンジニアの場合は、そのままエンジニアが報酬を受け取れるため、エンジニア側も十分に満足できるでしょう。

報酬の満足度は業務におけるモチベーションや定着率にもつながり、中長期的に企業を支えてくれるでしょう。

契約が終了して再契約の際にも、同じエンジニアに入ってもらえる可能性が高いことや、スキルの高いエンジニアが多いなど、フリーランスにはさまざまなメリットがあります。

まとめ

SESはクライアントからの要望に対し、企業で雇用しているエンジニアをクライアント企業に常駐させて、技術を提供するサービスです。

エンジニアの正社員採用が難しく、コストも高くなる中で、エンジニア人材の確保手段として広まっていますが、 エンジニアの活用であれば、フリーランスエンジニアを利用するのも一つの方法です。

フリーランスエンジニアを活用したい場合、スキルの見極めや契約についてのノウハウが必要になります。

フリーランスエンジニア専門の紹介サービスi-common techであれば、専門スタッフがしっかりとサポートをするため、マッチング面やスムーズな契約手順を踏めて便利なサービスとなっています。

ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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