コラム

セキュリティエンジニアとは? 求められるスキルや資格などについて

2021年12月17日
エンジニアの種類

PCやスマートフォン、家電製品など、さまざまなモノがインターネットにつながる現代社会において、 情報セキュリティ対策を講じることは、多くの企業にとって重要な事業活動の一環となっています。

また昨今、TVやインターネットなどのメディアで、企業の情報漏洩が重大なセキュリティ上の事故や問題として取り上げられるケースも増えており、情報セキュリティに関して高いスキルを持つセキュリティエンジニアの需要が年々増加しています。

本コラムでは、セキュリティエンジニアとはなにかといった概要説明からはじまり、仕事内容や求められるスキル・資格、平均年収などについて詳しく解説していきます。

「セキュリティエンジニアのスキル区分が、いまいちまだよくわかっていない」、「専門スキルや資格を持ったセキュリティエンジニアを早急に確保したい」、そのような思いをお持ちの企業担当の方は、ぜひ本コラムをご一読ください。

セキュリティエンジニアとはなにか?

セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティを専門に扱うエンジニアを指します。「セキュリティインシデント」と呼ばれる情報セキュリティ上の事故や問題が発生しないよう、セキュリティエンジニアは情報セキュリティを考慮したシステムの設計や運用などを担っています。

サイバー攻撃の危険性が増し、企業のセキュリティ対策の強化が求められる中、セキュリティエンジニアの活用に注目が集まっているのです。企業が直面している情報セキュリティの重要性につき、以下2つの観点から解説します。

◇システムの安定稼働

ウィルスの侵入により、システムの不具合などが発生し基幹システムが停止した場合、販売機会の損失や売上の大幅減につながるなど、企業は甚大な被害を受ける恐れがあります。そのような重大なセキュリティインシデントの発生を防ぐためにも、情報セキュリティ対策は、多くの企業にとって欠かせない取り組みの一つになっています。

◇情報漏洩の防止

セキュリティインシデントは、自社に留まらず、対外的にも大きな影響を及ぼします。仮に、顧客情報が漏洩した場合、企業は被害を与えた顧客への損害賠償の支払いに留まらず、顧客との取引停止につながる恐れもあります。

社会的な信用度が失墜するだけでなく、事業の存続が危ぶまれるケースに発展することも、情報セキュリティの重要性が増している要因であるといえるでしょう。

仕事内容について

次にセキュリティエンジニアの仕事内容について、順を追ってご紹介します。

◇企画・提案

対象となるシステム、ネットワークのセキュリティ状態を調査・分析の上、システムの脆弱性を洗い出し、それを補えるセキュリティシステムを企画・提案します。

◇設計

調査・分析結果をベースに、最適なセキュリティシステムの設計を行います。ネットワークやサーバ機器、実装後の運用などを考慮に入れながら、セキュリティレベルの高いシステムを設計する必要があるため、幅広い知識が求められます。

◇実装

設計した内容をもとに、セキュリティシステムを実装します。実装時には設計と同様、ネットワーク機器やOSの設定、プログラミングに関する広範な知識が必要になります。

◇テスト

実装したシステムに脆弱性がないか、テストします。疑似攻撃とも呼ばれる、過去に発見された攻撃の手口をシステムに加えることで、セキュリティシステムの脆弱性を事前にチェックすることが可能です。テストに問題がなければ、セキュリティシステムを導入します。

◇保守・運用

システム導入後は、セキュリティインシデントが発生しないよう、アプリケーションやOSのアップデートをはじめ、通信データの監視やアクセス権の管理などの保守・運用業務を行います。

セキュリティエンジニアになるには

セキュリティに関し、幅広い知識と業務領域を担当するセキュリティエンジニアは、どのようなステップを経て、なれるものなのでしょうか。以下に主なステップをご紹介します。

◇ネットワーク/インフラエンジニアからのキャリアアップ

前述の通りセキュリティエンジニアは、セキュリティシステムの企画・提案から設計、実装、テスト、運用・保守にいたる幅広い業務を担当するため、基本的にネットワークエンジニアやインフラエンジニアの知見が必要となります。

システムの脆弱性の洗い出しや、サイバー攻撃に対処するセキュリティ対策の構築には、ネットワークやITインフラの基本的な知識が欠かせません。その点、多くのセキュリティエンジニアは、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアの経験を備えているのが特徴です。

◇IT未経験からのチャレンジ

他のステップとして、個人の努力でスキルアップを目指し、未経験から挑戦する方法があります。ただし、セキュリティエンジニアには、広範なセキュリティに関する知識が求められることから、未経験からのキャリアチェンジを目指す際には、書籍やインターネットなどを活用した独学よりも、セキュリティ技術に特化した専門のITスクールに通う方が適しているでしょう。

求められるスキルや資格

どのようなスキル、資格を持ったセキュリティエンジニアを今後採用した方が得策なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。そこで、セキュリティエンジニアに求められるスキルや資格について解説します。

◇求められるスキル

・セキュリティに関するスキル

これまでお伝えの通り、セキュリティエンジニアにはセキュリティに関する幅広い知識が求められます。また、サイバー攻撃の手口は年々高度化、巧妙化していることから、最先端の技術トレンドにも精通している必要があります。

・経営視点

セキュリティエンジニアは企業の機密情報や顧客データを守る役割も担っているため、セキュリティシステムの構築には、法務や財務などの経営視点も求められます。

・高いコミュニケーション力

セキュリティエンジニアは、クライアントや社内の関連部署など、様々な関係者と接点を持ちながら、プロジェクトを推進します。現在のシステムの脆弱性やそれを解決するための手法を、関係者に上手に伝えられない場合、プロジェクトが停滞する恐れもあります。その点、高いコミュニケーション力もセキュリティエンジニアに不可欠なスキルだといえるでしょう。

・想像力

サイバー攻撃を行うハッカーは、企業のセキュリティ対策に精通している場合も多く、想定外の攻撃を仕掛けてくるケースもあります。常に最悪のケースや、新たなサイバー攻撃の手口を想像し、対策を立てることなしに、高度なセキュリティシステムの構築は不可能です。

◇あると望ましい資格

セキュリティエンジニアになるためには、資格は必ずしも必要ありません。しかし、業務内容が多岐に渡るため、以下の資格はあると望ましいとされています。

・シスコ技術者認定(Cisco Career Certifications)

シスコ社が行うシスコ技術者認定には、セキュリティ分野における認定資格制度がいくつかあります。資格によって難易度が分かれているため、セキュリティエンジニアのスキルを図る指標として用いることが可能です。

CCENT:ネットワークサポート担当者の知識を認定する、「基礎レベル」の資格

CCNA Security:セキュリティ技術に関して、「初級レベル」の知識を認定する資格

CCNP Security:セキュリティ技術に関して、「中級レベル」の知識を認定する資格

CCIE Security:セキュリティ技術に関して、「上級レベル」の知識を認定する資格

・CompTIA Security+

IT業界団体のCompTIAが主催する、国際的にも認知度が高いセキュリティ認定資格です。認定試験では、ITセキュリティに関する幅広い知識(暗号化・認証・アクセス制御、各脅威への対策、セキュリティマネジメントなど)が問われます。

◇上位資格

セキュリティエンジニアの上位資格として、以下3つの資格があります(2021年12月時点情報)。

・CISSP(Certified Information Systems Security Professional)

情報セキュリティのプロフェッショナルであることを証明する、国際的なセキュリティ認定資格です。CISSP資格の取得には、試験への合格はもちろんのこと、情報セキュリティに関する実務経験なども必要になります。

合格後には、3年スパンでの再認定(120時間の継続教育の受講が必須)の取得が求められます。有資格者は、セキュリティに関する深い知識と継続的なセキュリティトレンドの習得を証明できるため、CISSPは市場価値の高い上位資格であるといわれています。

・CCSP(Certified Cloud Security Professional)

クラウドサービスを安全に利用するために必要な知識を体系化した、国際的なセキュリティ認定資格です。クラウドのセキュリティに特化した資格であり、CCSPの取得時には、ITに関する有給での業務経験が5年以上(そのうち3年以上は情報セキュリティに関する業務経験)などが求められることから、セキュリティエンジニアの上位資格といえます。

・情報処理安全確保支援士

情報セキュリティのスペシャリストを認定する国家資格です。難易度は情報処理推進機構(IPA)が主催する試験の中でも、最難関のレベル4に位置付けられており、有資格者は情報セキュリティに関する高度な知識と技能を証明することが可能です。

セキュリティエンジニア

スキルを持ったセキュリティエンジニアのニーズが拡大中

情報漏洩が企業の事業運営に与える影響は甚大であり、サイバー攻撃の手口は年々複雑化、巧妙化していることから、現在多くの企業がセキュリティ対策の構築を求められています。そうした社会情勢の変化に伴い、セキュリティエンジニアのニーズが拡大しているのです。

また、コロナ禍によるリモートワークの普及に伴い、企業はより高度なセキュリティ対策が求められているため、セキュリティエンジニアのニーズは今後さらなる拡大が見込まれています。

平均年収について

市場で人気を集めるセキュリティエンジニアの平均年収はどの程度なのでしょうか。

パーソルキャリア株式会社が公表している「doda職種図鑑」(※1)によると、セキュリティエンジニア(データベースエンジニアも含む)の平均年収は505.7万円であり、IT/通信系エンジニア(男性)の平均年収452万円と比べ、おおよそ50万円ほど高いことがわかりました。

こちらのデータからも、市場におけるセキュリティエンジニアの人気の高さが読み取れるでしょう。

【出典】

※1 「doda職種図鑑 」(パーソルキャリア株式会社)

まとめ(スキルのあるセキュリティエンジニアを確保するには)

本コラムでは、セキュリティエンジニアの概要説明をはじめ、仕事内容や求められるスキル・資格、市場ニーズが拡大している点などについて詳しく解説してきました。セキュリティエンジニアについての理解が深まり、今後前向きな活用を検討・予定している方も多いのではないでしょうか。

ただし、セキュリティエンジニアのニーズは年々拡大傾向にあり、人材獲得競争も激しさを増している状況です。

「セキュリティシステムの構築に向け、一刻も早くスキルを持ったセキュリティエンジニアを確保したい」、そのような思いをお持ちの方に、おすすめしたいサービスが、「i-common tech」です。

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また、ITエンジニアは、長期はもちろん、1か月など短期での利用も可能です。必要な期間とタイミングで活用できるため、採用コストの削減にも効果を発揮します。

人材不足でお悩みの場合は、ぜひ「i-common tech」にお問い合わせください。

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