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バックエンドエンジニアの役割とは? 仕事内容や必要なスキルをご紹介

2021年12月17日
エンジニアの種類

ITエンジニアと一口に言っても、職種ごとに求められる役割はさまざま。今回はバックエンドエンジニアについて解説していきます。バックエンドエンジニアは、数あるエンジニアのなかでも幅広い役割を担うため、Webサービスやアプリの開発には欠かせない存在と言われています。

本コラムでは、バックエンドエンジニアの役割、必要な知識・スキル、将来性やキャリアパスなどを解説します。人事部門の方をはじめ、バックエンドエンジニアの基礎知識を知りたい方はぜひご覧ください。

バックエンドエンジニアの役割とは?

バックエンドとは、サーバサイドやデータベースなど、Webサービスやアプリを使うユーザーの目には見えない部分を指します。バックエンドエンジニアはその領域を担い、サーバの構築やサーバサイドのプログラム開発、データベースの処理などを担当する技術者のことです。業務の範囲が広いため、ユーザーから直接見える部分であるフロントエンドや、インフラのことも理解する必要があり、高いスキルが求められます。

■主な仕事内容

バックエンドエンジニアはユーザーには見えない部分を担当するため、仕事内容もなかなか見えにくいものです。仕事内容は「サーバの構築」「データベースの構築」「システムの開発と運用保守」の大きく3つに分類されます。一つずつ、詳しく見ていきましょう。

・サーバの構築

まずWebサービスでは、ネットワーク上でデータを提供する側を「サーバ」、Webページにアクセスして閲覧する側を「クライアント」と呼びます。私たちがWebサイトを閲覧する際は、私たちからの要求に合わせて、サーバからデータファイルが送り返されているという仕組みです。サーバはユーザーから見えませんが、Webサービスにおいて大切な役割を担っているということは理解いただけるかと思います。

そうしたサーバの設計と構築がバックエンドエンジニアの仕事の一つです。具体的には、サーバマシン・クラウドコンピューティングといったハードウェアの選定や導入、サーバソフトウェアのインストール、要件定義・設計・構築などです。

バックエンドエンジニアの業務範囲は広いため、この部分をサーバサイドエンジニアやインフラエンジニアが担当するケースもあります。

・データベースの構築

Webサーバとプログラムがあれば、クライアントの要求通りのものを表示させることができます。しかしデータが増えるたびにプログラミングを書くのは手間です。そのため、データベースを構築し繰り返し使う情報を入れておくことで、表示させたいときにスムーズに情報を出すことができるようになります。こうしたアクセスしやすい、利用しやすいデータベースの構築もバックエンドエンジニアの役割の一つです。

また、不正なアクセスを防止するためのセキュリティレベル向上についても、担当する場合があります。

・システムの開発と運用保守

バックエンドエンジニアのメインの役割と言えるのが、システムの開発と運用です。これまで紹介した「サーバの構築」と「データベースの構築」は、システムを開発するための準備段階といえるでしょう。システム開発の際は、たとえばPHPやPython、Javaといったシステム要件に合ったプログラミング言語を用いて、開発を進めていきます。

また、開発をしたら終わりではなく、運用後に開発したプログラムや構築したサーバが安定的に稼働するかを確認し、バグがあれば改善、そのほか仕様の追加・変更する役割も担います。システムをより使いやすい状態に保っていくのも役割の一つです。

このようにバックエンドエンジニアは、準備段階から開発・運用、システムの管理まで幅広い役割を担うため、Webサービスの開発には欠かせない存在なのです。

■サーバサイドエンジニアとの違い

先ほども出てきた「サーバサイドエンジニア」という職種ですが「バックエンドエンジニアとどう違うの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。実はサーバサイドエンジニアとバックエンドエンジニアは、ほぼ同じ意味で扱われることが多い職種です。仕事内容としては大きな差はありませんが、サーバサイドエンジニアはサーバ側で動作するシステムの構築・管理を担い、IT領域・Web領域限らず、広い範囲を指して使われる傾向にあります。一方、Web開発におけるフロントエンジニアの対であるバックエンドエンジニアは、Web領域でのみ使われる傾向にあります。

■フロントエンドエンジニアとの違い

バックエンドエンジニアがユーザーの目に見えない部分を開発・構築するのに対し、デザインやUI・UXといったユーザーの目に見える部分を担当するのがフロントエンドエンジニアです。Webデザイナーが作成したデザインをもとに、どうすればユーザーにとって利便性が高くなるかなどを考えながら、システムの構築やカスタマイズをしています。バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアは対になる領域を担当しつつも、密接に関わり合っているため、お互いの領域についても理解している必要があります。

必要なスキルと知識

業務範囲が広いバックエンドエンジニア。どのようなスキル・知識が必要となってくるのでしょうか。

■バックエンドで使用されるプログラミング言語での開発スキル

まず必要となるのが、バックエンドで使用されるプログラミングに関する知識、そしてそれを用いた開発スキルです。バックエンドで使用するプログラミング言語は、たとえばPHP、Java、Python、Ruby、SQLなどがあります。PHPはWebサーバで動作するプログラムの開発では欠かせない言語です。Javaは、Web開発以外にもスマートフォンアプリや基幹システムの開発など、幅広く使用されています。Pythonは、近年AI・データ分析で活用されるイメージが強いですが、Webサービスの開発にも使用される言語です。Rubyは、日本のエンジニアが開発した言語で、主にWebサービスの開発に使用されています。SQLは、データベースを操作する言語です。

言語によってそれぞれ習得の難易度は異なりますが、バックエンドエンジニアであれば、いずれかの言語は習得しておく必要があるでしょう。

■ミドルウェアのスキル

ミドルウェアは、コンピュータを構成する要素の一つ。システムの基本であるOSと、特化した機能を持つアプリケーションの中間にあたるポジションです。サーバやデータベースの構築の際にミドルウェアを使用するため、バックエンドエンジニアにとって標準的に求められるスキルといえるでしょう。

■フレームワーク・各種ツールのスキル

フレームワークは、システムやアプリケーションを開発する際に土台として機能するソフトウェアをいいます。利用頻度の高い機能をまとめて提供するため、開発をスムーズにするメリットがあります。開発ごとに合ったフレームワークが存在し、CakePHP、Laravel、Ruby on Railsなどはバックエンド開発における代表的なフレームワークです。

またチーム開発が主となるWeb開発では、プロジェクト管理・バージョン管理といったツールを使用するケースも増えているので、習得しておくと良いでしょう。

バックエンドエンジニアになるためのロードマップ

■バックエンドエンジニアには未経験からなれる?

何度もお伝えしている通り、バックエンドエンジニアは業務範囲が広いという特徴があります。そのため未経験の方が挑戦するには、ハードルが高いといっても良いでしょう。しかし、徐々に知識を身につけ、バックエンドエンジニアを目指すことは可能です。

■バックエンドエンジニアになるためのロードマップ

バックエンドエンジニアになるには、大きく3つのステップを経ていきます。

まずはバックエンドで用いるプログラミング言語の習得です。前章で解説した通り、PHP、Java、Pythonなどが挙げられます。言語の習得には、独学のほかスクールに通うという手段があります。次に実務を通して詳細設計書に書かれているものを実装できるようにしていきます。実装経験を積んでいくことで、システム全体が理解できるようになり、徐々にバックエンドエンジニアとして一人前に成長できます。

backendengineer

将来性とキャリアパス

■バックエンドエンジニアの将来性は?

Web・IT業界は今後もさらなる盛り上がりが予想される一方で、大幅なIT人材不足が懸念されています。それはバックエンドエンジニアも同様です。開発の現場で幅広い役割を担うバックエンドエンジニアは、今後も引き続き高い需要が見込まれると考えられます。

■キャリアパスをどう考える?

高い需要が続いていくと予想されるため、他のエンジニアにキャリアチェンジするのではなく、バックエンドエンジニアとして市場価値を高めていくというキャリアパスを選ぶことが一般的と考えられます。では市場価値を高めるには、どのように自己研鑽していけば良いのでしょうか。

・プログラミングスキルを高める

対応できる案件の幅を広げることは、バックエンドエンジニアとしての成長、ひいては市場価値を高めていくことになるでしょう。プログラミング言語も最初は一つや二つ習得していれば問題ありませんが、自分が習得していない言語を積極的に学ぶことで、役割を増やしていけるはずです。現在はAIやデータ分析の勢いが増しているので、その分野で使用されるPythonはぜひ身につけておきたい言語です。

・サーバ仮想化に関する知識をつける

サーバの仮想化はコストの削減やサーバ余剰リソースの有効活用を可能にするなどメリットがあります。現在はサーバ仮想化の流れがあるため、バックエンドエンジニアであれば知っておきたい知識です。

・クラウドに関するスキルをつける

また現在はクラウドが普及しており、ネットワークやサーバを組み立てるという手順をこれまでのようにやらなくてすむケースも増えてきました。その分、クラウド利用に関する知識を求められる可能性が高まっています。AWS、Azure、GCPなどがクラウドサービスのなかで有名なので、これらを利用できるスキルを持っていれば、バックエンドエンジニアとして有利になるでしょう。

・フロントエンドに関する知識をつける

バックエンド周りの構築・開発の役割を担うのがバックエンドエンジニアですが、フロントエンドエンジニアと連携を取ることが多い傾向にあります。そのため、HTML、CSS、JavaScriptといったフロントエンドエンジニアに必須な知識を習得していれば、さらなるキャリアアップを目指せるでしょう。

バックエンドエンジニアの見つけ方

本コラムでは、バックエンドエンジニアの役割、必要な知識・スキル、バックエンドエンジニアになるためのロードマップ、将来性とキャリアパスについて紹介してきました。

先述の通り、バックエンドエンジニアは役割が広いため、未経験から挑戦するのは少々ハードルが高く、一人前になるまでには時間がかかると考えられます。そのため、もし「社内のバックエンドエンジニアが急に退職してしまった」「大規模なプロジェクトをすることになったため、バックエンドエンジニアが足りなくなった」という状況に陥った場合、すぐに社内のリソースで解決するというのは難しいかもしれません。

重要な役割を担っているバックエンドエンジニアだからこそ、人事担当の方や情報システム部門の管理者の方は、エンジニアの育成を計画的に進めるなど、対策を練っておくのが望ましいでしょう。

その一方で、現在は働き方の多様化が進んできたこともあり、副業を検討するエンジニアやフリーランスとして働く人材も増えてきています。「研修・育成体制を整える余裕がない」「特定のプロジェクトでのみバックエンドエンジニアを増員したい」といった希望がある場合は、フリーランスエンジニアのスポット活用を検討するのもおすすめです。

フリーランスITエンジニア専門エージェント「i-common tech」では、さまざまな案件に携わってきたバックエンドエンジニアが多数登録しています。弊社の担当スタッフが、求めるスキル要件の整理を行い、貴社に合ったバックエンドエンジニアをご提案いたしますので、フリーランスエンジニアの活用が初めての場合も安心してご利用いただけます。

バックエンドエンジニアをお探しの際は、ぜひ i-common techにご相談ください。

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