コラム

IT人材の活用/採用に大切なITスキル標準!ITスキル標準の必要性なども解説

2021年06月22日
エンジニア採用

IT人材のスキルを理解することは大切です。

スキルを把握できていなければ、求める人物像に出会うことが難しいためです。

では一体、IT人材のスキルはどのように把握すれば良いのでしょうか。

ここではITエンジニアのスキルについて知りたい人へ向けて、経済産業省が定めるITスキル標準の概要とレベル、各職種について紹介します

記事を読むことで、IT人材のスキルを把握することができ、採用活動やフリーランスとの契約にきっと役立つでしょう。

ITスキル標準とは?

ITエンジニアのスキルについて理解するには、経済産業省の提示しているITスキル標準を指標として用いると良いでしょう。

ITスキル標準とは各種IT関連のサービスの提供に必要とされるスキルを体系化したものです。

ITスキルをエントリレベル、ミドルレベル、ハイレベルと体系化し、さらにレベル1からレベル7まで細分化しています。

また、マーケティング、セールス、コンサルタント、ITアーキテクト、プロジェクトマネジメント、ITスペシャリスト、アプリケーションスペシャリスト、ソフトウェアデベロップメント、カスタマーサービス、ITサービスマネジメント、エデュケーションの11職種35分野に分けています。

レベルと職種、分野の組み合わせにより、IT人材がどのような知識やスキルを有しているのかを把握することができます。

ITスキル標準の必要性

ITスキル標準は、組織において企業戦略に沿った採用や人材育成の際に、客観的な目安として機能します

ITスキル標準と照らし合わせることで、採用時に必要な人材が明確になります。

人材育成においては、社員に対して、どのようなスキルの向上を目指すのかを示します。

また、ITスキル標準を通じて、さまざまなキャリアパスを例示することが可能です。

こうしたスキル標準は、企業や教育機関などの各組織で定義することも可能でしょう。

しかし、国が共通のフレームワークを定義することで各組織間の連携が取れるようになり、国全体としてITサービスの質が向上するものと考えられて策定されています。

ITスキル標準のスキルレベル

ITスキル標準のスキルレベルは、レベル1からレベル7に分けられます

それぞれエントリレベル、ミドルレベル、ハイレベルにカテゴライズされます。

エントリレベル

まだスキルの専門分野は確立できておらず、上位指導者の指示にしたがい業務を行えるレベルです。

レベル1

情報技術に関わる最低限の知識を有します。

この段階では特に専門職種を意識することなく、幅広い知識を学ぶことが期待されています。

レベル2

上位者の指導のもとに、チームメンバーとして要求された作業の一部を独力で担当できるレベルです。

プロフェッショナルとなるための基本的知識やスキルを有しています。

情報処理技術者試験の基本情報技術者試験のレベルに相当します。

ミドルレベル

専門分野が確立します。

スキルを用いて業務上の課題解決を求められるレベルです。

下位レベル者の育成に貢献することも求められます。

レベル3

上位者の指導なく、要求された事項を独力で解決できるレベルです。

プロフェッショナルとなるための応用的な知識やスキルを有しています。

情報処理技術者試験の応用情報技術者試験のレベルに相当します。

レベル4

スキルの専門分野を用いて独力で業務上の課題解決をリードします。

また、チームリーダーとしてチームの育成に携わることも期待されます。

ハイレベルのプレーヤーとして、後進の育成にも貢献することが求められるでしょう。

情報処理技術者試験の高度技術者試験相当のレベルに相当します。

ハイレベル

社内において、当該専門分野におけるテクノロジ、メソドロジ、ビジネスについて価値を創出します。

レベル5

企業内においてハイエンドプレーヤーとして、テクノロジ、メソドロジ、ビジネスを創造し、先導するレベルです。

レベル6

社内外においてテクノロジ、メソドロジ、ビジネスを創造し、先導するレベルです。

国内におけるハイエンドプレーヤーとして位置付けられます。

レベル7

国内外においてテクノロジ、メソドロジ、ビジネスを創造し、先導するレベルです。

世界に通用するハイエンドプレーヤーとして位置付けられます。

ITスキル標準の職種

ITスキル標準の職種

次にITスキル標準の職種について解説します。

ITスキル標準には11の職種と35の専門分野が設けられています。

マーケティング

市場動向を把握し、顧客ニーズに対応するための販売チャネル戦略などの企画・立案を実施、マネジメントする職種です。

マーケティングの専門分野は次のとおりです。

  • マーケティングマネジメント:市場を洞察し、顧客ニーズと製品、サービスを結びつけるための戦略を策定、管理します。
  • 販売チャネル戦略:製品、サービスの販売チャネル確立のための戦略を立案します。
  • マーケットコミュニケーション:企業の知名度を高めることや、プロモーション戦略を立案します。

セールス

サービスや製品を提案することで、顧客の課題解決に対して貢献し、顧客満足度を高めます

顧客との良好な信頼関係が不可欠です。

セールスの専門分野は次のとおりです。

  • 訪問型コンサルティングセールス:特定顧客に対して、継続的な販売活動を行います。
  • 訪問型製品セールス:幅広い顧客に対して、製品やサービスの販売活動を行います。
  • メディア利用型サービス:広告媒体などを利用して不特定多数へアプローチして販売活動を行います。

コンサルタント

顧客のIT戦略の策定に対して提案を行い、経営判断を支援する職種です。

コンサルタントの専門分野は次のとおりです。

  • インダストリ:各産業における課題に対して、専門知識を用いてソリューションを提案します。
  • ビジネスファンクション:すべての産業に共通した業務(経理、人事など)に対してソリューションを提案します。

ITアーキテクト

ビジネス戦略や経営を支援するために、ハードウェア、ソフトウェアを用いて高品質なITアーキテクチャを設計します。

ITアーキテクトの専門分野は次のとおりです。

  • アプリケーションアーキテクチャ:アプリケーションアーキテクチャの再構築、設計を行います。
  • インテグレーションアーキテクチャ:複数システム間の統合や連携の再構築、設計を行います。
  • インフラストラクチャアーキテクチャ:セキュリティやネットワークに対するアーキテクチャの再構築、設計を行います。

プロジェクトマネジメント

プロジェクトの提案から立上げ、計画、実行までをコントロールし納品物とその品質に対して責任を持ちます

プロジェクトマネジメントの専門分野は次のとおりです。

  • システム開発:システム開発に関して一貫してプロジェクトマネジメントを行います。
  • ITアウトソーシング:外部組織としてITシステムを受注し、プロジェクトマネジメントを行います。
  • ネットワークサービス:通信環境の管理について、プロジェクトマネジメントを行います。
  • ソフトウェア製品開発:不特定多数のユーザーを対象としたシステムのプロジェクトマネジメントを行います。

ITスペシャリスト

ハードウェア、ソフトウェア関連の専門的な知識、スキルを有し、システムの開発、運用・保守を行います

ITスペシャリストの専門分野は次のとおりです。

  • プラットフォーム:ハードウェアやOS、ミドルウェアなどの設計、構築、導入を行います。
  • ネットワーク:ネットワークの設計、構築、導入を行います。
  • データベース:データベースの設計、構築、導入を行います。
  • アプリケーション共通基盤:フレームワークやライブラリの設計、実装を行います。
  • システム管理:システムの運用、管理の設計、構築、導入を行います。
  • セキュリティ:セキュリティの設計、構築、導入を行います。

アプリケーションスペシャリスト

アプリケーション開発やパッケージ導入に関して、業務上の課題解決を行うアプリケーションの設計、開発、構築、導入、テストおよび保守を実施します

アプリケーションスペシャリストの専門分野は次のとおりです。

  • 業務システム:業務システムの設計、開発、運用・保守を行います。
  • 業務パッケージ:業務パッケージのカスタマイズや機能追加を行います。

ソフトウェアデベロップメント

マーケティング戦略に基づくソフトウェア製品の企画、仕様決定、設計、開発を行います

ソフトウェアデベロップメントの専門分野は次のとおりです。

  • 基本ソフト:OS、言語などシステム全体を管理する基本ソフトの開発を行います。
  • ミドルソフト:データベース管理などの設計、技術支援を行います。
  • 応用ソフト:業務パッケージなどを利用した設計、開発を行います。

カスタマーサービス

ハードウェア、ソフトウェアの導入、カスタマイズ、保守および修理を行います。

カスタマーサービスの専門分野は次のとおりです。

  • ハードウェア:コンピュータ、関連機器の導入、据付、障害修復などを行います。
  • ソフトウェア:プログラムやソフトウェアのセットアップ、設定変更などを行います。
  • ファシリティマネジメント:ネットワークなどのインフラ構築および保守を行います。

ITサービスマネジメント

サービスレベルの設計を行い、システム運用リスク管理の側面からシステム全体の安定稼動に責任を持ちます

ITサービスマネジメントの専門分野は以下のとおりです。

  • 運用管理:サービスの提供に対して責任を持ち、運用ガイドラインの策定などを行います。
  • システム管理:ネットワークやサーバなどの設計、構築、維持管理を行います。
  • オペレーション:ITシステムの監視、遠隔操作などでサポートを行います。
  • サービスデスク:ユーザーからの問い合わせ対応を行います。

エデュケーション

ITに関する研修カリキュラムや研修コースの策定、運営を実施します

エデュケーションの専門分野は次のとおりです。

  • 研修企画:研修の企画やカリキュラム、コース、教材の作成を行います。
  • インストラクション:研修コースの実施、評価を行います。

まとめ

IT人材の活用や採用においては、経済産業省の定めるITスキル標準が非常に役立ちます

11の職種と35の専門分野にそれぞれのレベルをマッピングして、IT人材のスキルレベルを測ることができます。

IT人材の採用を行う際は、このITスキル標準を理解しておくと良いでしょう。

しかし実際は、ITスキル標準を全て理解することは簡単ではなく、時間と労力もかかるでしょう。

エージェントを利用すれば、ITスキル標準を理解しきれていなくても、企業に合った人材を紹介してもらえます。

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ITスキル標準に準じたレベルの人材をお探しの場合はぜひ当サービスへご相談ください。

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